とある女性航海士の日常

新米の女性航海士です。高専や船のことなど書きます。コメントは悪意のないものは100%返信しますが乗船のため非常に遅いです笑(半年後くらいかも)

【中学生の方必見!受験前に知らないともったいない!?】高専に来た方がいい理由

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高専って知っていますか?

 

普通は高校入試っていうとみんな県立の高校を受け、高専って視野に入れてませんよね?

しかし、それは、高専に入ったらどんな利益があるか、まだ知らないからです!

 

学生さんにはびっくりするくらいおいしすぎる仕組みが高専にはいっぱいあります。入学しないと知ることができないですが、正直、知らないでいるなんてもったいないです!

 


私は、全ての中学生は高専を受けるべきだと思っているので、せっかくいっぱいあるメリットをお話したいと思います。


全ての現役中学生の方はぜひ読んでください。

この記事を読めば、皆さんも高専に行きたくなります!!

 

 

 

 

towaru-jk.hatenablog.com

 

夏休みが長い

 

私が中学生の方に高専を勧める理由の一つに、夏休みや春休みの長さがあります。


通常の夏休みって、7月後半〜8月後半の一か月くらいっていうのが一般的ですよね?

でも高専の夏休みは、8月前半〜9月後半の、約二か月弱あるんです!

 

8月の最初の一週間くらいが期末試験でして、始まりは普通高校よりも遅いんですが、9月の後半まで夏休みがあるので8月にみんなが学校始まってからも一か月も休めるんです!

 

私はこれを知らなかったので、1年生の時にすごくびっくりしました。

 

それだけブランクがあると、もう学校のこととか忘れてしまって、暇すぎて早く学校始まらないかなぐらいに思ってました(笑)

 

あと春休みって、みんな3月後半〜4月7日とかの一週間ちょいですよね?高専は、なんとこれが2月末に始まります!!

 

つまり、春休みも一か月以上あるんです!

 

もうびっくりですよね!いつ勉強してるんだか・・・(笑)

ちなみに冬休みは普通の学校と変わらず、12月20日頃〜1月7日とかです。


何でこんなに休み長いんですかね!!でも高専入るだけでこんななんておいしすぎて嬉しいです。

 

嘘だと思うなら近くの高専に夏休みの日を問い合わせてみてください!うちの高専はこうですが多分どこの高専でも同じくらいだと思います。


どうですか、中学生の皆さん!高専、ちょっといいなと思い始めましたよね?

ここから、さらに高専に来たくなるようなメリットを紹介しますね!

 


宿題もほぼない


じゃあ、そんな休みが長いんだったら宿題どんだけ出るんだよと思いますよね!

 

実は、あんなに長い夏休みなのに宿題ってほとんどないんです・・・!

 

驚愕ですよね!

 

低学年の頃はまだ出された方で、1年生の頃は読書レポートと、化学の工作と、あとまだ何かあったような気がしますが、学年が上がるに従ってほとんどなくなります

1年生のですら、本気でやれば一日で終わりそうな量だったのに、確か3年生の時の夏休み前に数学で10枚くらいプリント出されたんですよ。3年生くらいになるともう宿題というような宿題も出されていませんでしたが。

それで、その数少ない宿題を夏休みにちょっとずつ取り組んで、でも難しかったから半分くらいしかやって行かなかったんですね?そしたらなんと、夏休み明けに別に集められなかったんです!なんか、出されたその数少ないプリントですらも、やってもやんなくてもいいものだったらしく・・・。もう、夏休みやることないわ・・・って感じです(笑)

 

5年生の宿題なんて二か月弱、完全にゼロ!でした。

 


補習もない


でも、そんなに夏休みが長いんだったら補習があるんじゃないかと思いますよね?

 

普通の高校では、赤点とかの人を夏休みに集めて補習する、とマンガで読んだことがあります。全ての高校がそうなのか私にはわかりませんが・・・。

 

はっきり言いますが、うちの学校では二か月近い夏休みの間、勉強のために学校に集められることは決してありません!まぁ、自主的に勉強する時とか部活で任意の人が来るときとかは別ですが・・・。


なぜ、補習も何もないのかといいますと、寮に入って県外や遠方から来ている人も多いからです。

全員が集まるっていうのは不可能ですから、私のような県外生は夏休み中に来るなんてことは全くなく、完全に夏休みを満喫できます。学校での過ごし方とか完全に忘れてます…(笑)


どうですか、高専にますます来たくなって来たでしょう?

 


どこも空いている


さて、高専では9月末まで夏休みがありますが、9月になったら何して遊んだらいいんだろうって思いませんか?

 

実は、9月まで夏休みがあることで生まれるメリットがあるんです!


それは、シーズンをずらして遊びに行けること!


どこかへ旅行に行くにしろ、レジャー施設で遊ぶにしろ、8月のみんなが夏休みの期間に行けば、混むこと必至です。

 

ところが、9月に混む時期をずらして行けば、本当に人が少なく、心ゆくまで遊べます。

 

これは高専の大きな魅力と言えます。9月でも土日はみんな休みなので、せっかくだから平日にお出かけした方がいいでしょう。(お店の人とか、こんな高校生が平日の昼間に何してるんだろうって思ってそう笑)


実際に私も、9月の空いている時期を狙い、ディズニーランドユニバ、などに遊びに行きましたが、まあ空いてますね!

 

よっぽど人気なアトラクションじゃないと一時間並ぶことはなかったです。しかも、学校をサボる訳でもなく遊べるんですから何も悪いことしてないです。

 

カラオケに行ったときも、替わらされることがほとんどないので安い料金でほぼ一日中いられました。

 

 

センター試験がない

 

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tjevansによるPixabayからの画像
普通の高校であれば、入学したらすぐにセンター試験のための勉強が始まり、とりあえず偏差値の高い大学に行くための勉強、というのをする、はずです。(もちろん全ての高校でそうではないでしょうが)
 
高校受験ですら大変だったのに、そこからまたすぐに大学入試の勉強が始まるなんて、何のために高校入ったんだって話ですよね。
 
また、大学へ行かない人にしろ、高校の3年間が終わった後、就職なりして道を決めなければなりません。実際体験した私はわかりますが、3年間って、意外と短いです。もう一瞬です(笑)
目まぐるしいですよね。
対して高専は、5年間も学生というありがたい立場でぬくぬく過ごすことができます(笑)
 
私にも3年生だった頃がありますが、あの時期に就職とか進学を決めるっていうのはちょっと考えられないですね!
 
勉強もあまりせずにいっぱい遊べて学生の立場を謳歌できるので高専に入って本当に良かったと思ってます。
 
 

就職、進学がいい

 
高専就職率が100パーセントというのは、高専のことをある程度知っている人ならご存知だと思います。
 
これは本当で、高専で就職したいと思った人は、必ず就職できます。
 
なにしろ15歳からその道のプロたちを育成しているので、同年代の人たちと比べて知識が半端じゃないです。だから企業の方も高専のことを知っていて、積極的に採用してくれます。
普通の大学とかだと就職するために何十社も受けなければならないって聞いたことがありますが、びっくりですよね。
高専生は、数社受けただけで大抵就職は決まっちゃいますし、むしろ求人がありすぎて選択肢が多すぎるくらいです。
 
今の時代、大学に行けば会社に入れるってもんでもないんです。自分にしかできない専門分野の道をしっかり極めた人にこそ、需要があるんですね。どんな時代になっても、誰にも代われない仕事を高専生は担っており、経済の状況に関係なくこの就職率は変わらないと思います。
 
学科によって就職先も違いますので、詳しくは各高専のホームページなどを見てもらうといいと思います。そうそうたる就職先が並んでいますよ?

また、進学でも、有名な国立大学に毎年何人も編入しています。東京大学とかでも普通に編入している人がいます。

なぜこんなに簡単に進学できるのかというと、編入っていうのは、高専の5年を卒業し、大学の3年に入るからなんです。普通に大学受験をすれば、みんながその時期に受けるので倍率も高く、入りづらいです。
 
しかし、途中から編入する人はあまりいないので、編入試験では簡単に入れるんです。しかも試験内容も、私は編入しないので詳しくは知らないんですが、普通にセンター試験を受けるよりめっちゃ楽だって聞いたことがあります。

高専に入ると普通に学校の授業を受けるだけの少ない労力で、就職も進学も安泰なんですね。
 
 

校則がゆるい

 
ほかの高校に通学したことがないので自分の中学校を比較にして書きますが・・・。
 
私の中学校はスカート丈は膝下、靴下の色は白、柄もだめ、髪の毛は目にかからない、リボンも長さを短くしない・・・などなど、細かくルールが決められており、その中からはみ出さないように行動しなければなりませんでした。それが普通だと思っていました。
 
ですが、高専ではそんな面倒な規則はありません。スカートもみんな折ってるし、好きな髪型、好きな色の靴下やリュック、好きな持ち物(もちろん危険物はだめですが…)、教官から口うるさく言われることはありません。

それからドッキリグランプリというTVで観たんですが、出てきた高校は校内でスマホ使用禁止らしいんです!!高専にどっぷり浸かっていた私は、正直耳を疑いました…。普通の高校ってそうなんですかね?

それで私は思ったんですよ、中学校みたいにスカートの丈とかいちいちチェックするの、意味なくないですか?、と。だって、ちゃんと勉強すれば服装とかどうでもよくないですか?高専ではそのように自主性を重視してくれます。教官から服装についてうるさく言われることもなく、自由に過ごせます。ただ、反面、どれだけはしゃいでも自己責任です。

また、服装だけではありません。
 
行事参加や教官のお話を聞くことなど、面倒なことはしなくていいです。(って言っていいかわからないけど…)
うちの学校でも、終業式のお話とか、誰も話聞いてないです。みんながおしゃべりとかしてるところで校長が一人でしゃべってます。それどころから、参加すらしなかったりします。一人一人をいちいちチェックしたりしないんですね。

高専ではそういった意味でとても心にも時間にもゆとりを持てるんですね。
 
 

バイトできる

 
普通の高校では、アルバイトって禁止されていることもありますよね。

「学業に差し障る」とかって理由なのかもしれませんが、よく考えてみてください。
 
バイトを禁止された人が、それまでバイトで使っていた時間を「じゃあ勉強する!」ってなると思いますか?
そんなの、時間浮いたら自分の好きな遊びに時間使いますよね(笑)
 
実際、私は高専1年生の頃からバイトしてましたが、テスト前に勉強してたら別に学業に差し障りはなかったです。成績なんて自分が勉強するかどうか次第ですから、バイトは関係ないですよね。
 
それにも関わらず、「学業に影響がある」とか何の根拠もなく決めるんですから!どうせ決めたの頭の固いおじさんでしょうね(笑)(←口悪いなー・・・)
 
そんなの、何にも知らないでバイト禁止されるなんて理不尽すぎますよね!

さらに、バイトだと自分のお金をもらうことができます。自分でお小遣いを稼いでくれるんだから、お家の方もすごく楽になりますよね。自分で働いて稼いだお金には重みがあります。素晴らしい経験です。社会勉強にもなりますし、もはやバイトしない理由がないですよね!!

さて、うちの高専では、ぶっちゃけ、ほとんどの人がバイトをしてますね。逆にやってないって人を聞いたことがありません。私も、バイトはずっとやっていました。それで自分の好きなように旅行したりとか、寮生活に必要な物を買ったりしてました。

ちなみに、うちの高専の決まりではバイトは禁止です(笑)
しかし、もはやしていない人はいないですし、教官たちももちろん知っています。そして、禁止の決まりは一応存在としてありますが、今までにアルバイトで処分された人はいません!!ここにも高専のゆるさっていうのがにじみ出ていますよね。

私もまだ高専にかぶれていなかった1年生の最初の頃だけ、(バイトして怒られないかな・・・)などと思っていましたが、完全に高専の雰囲気に慣れてしまった今となっては、何を無駄な心配をしてたんだと思います。

まじで、規則がザルすぎます(笑)誰も守ってなくて教官も普通にスルーしてるんで、そろそろ決まり自体がなくなるんじゃないでしょうか。
だって、学生のほぼ全員がバイトしてるのに、ほとんどの人はちゃんと点を取って進級してますからね。

皆さん、思う存分バイトしましょう!
 
 

学費が安い

 
高専は、とにかく学費が大変安いです。
一般大学に行くと、学費だけで一年で数百万円はかかるという話を聞きますが、高専はそれとは比べものになりません。
県立高校であればどうだかわかりませんが、私立の高校よりも断然安いです。
 
うちの親は、「国公立落ちても私立の高校なんて行かせられないからね!」と言っていたくらいです。

高校はともかく、大学生の年齢になったときにその差は歴然とします。同じ大学生の年齢でも、高専の学費と大学の学費、すごい差があります。さらに、下宿するのであれば、またお金がかかってきますよね。

これは、国立だから国がお金を出してくれているということが理由です。日本の将来を担うプロフェッショナルたちを育成するのでたくさん出資してくれるんですね。
 
特に、私たちの商船学科は、船の金額だったり、燃料費や、国内外を回るためのお金など、乗船実習で莫大な費用がかかりますが自腹というのはほとんどありません。パスポート代くらいですかね(笑)

学費の安い、高専に行けば、お家の方もどれだけ楽だか知れませんよね!
 
 

スタートはみんな一緒

 
ここまで高専の話を聞いて、皆さんはこうは思わないでしょうか?「そんなすごい専門の勉強をしてプロを育成してるなら、自分なんかはとても入れないや」と。

ですが、その心配はありません。高専生っていうのは、みんなが「その道のプロになりたくて好きなことを勉強するために入学した!」っていうような人ではありません。まあそういう人も一部いるんでしょうが、特に目標のない人が大半です。
 
みんな、もとは皆さんのようなごく普通の中学生たちなんです。
 
だから、みんな専門の勉強のことなんて入学して来たときは全然知りません。むしろ、何で高専を選んだのかというと、
 
  • 制服がかわいかった
  • 決まりが緩かった
  • 頭のレベルが合ってた
  • 入りたい部活があった
  • なんとなく

なんて人がほとんどでした。
なめてますよね・・・(笑)
 
でも、これが現状です。みんな、中学生の段階でそんなに深くなんて考えられないですからね。
 
実際、私も、なぜ商船学科に入ったのかというと、寮に入りたかったからというだけなんです。まあ、船に多少の興味はありましたけど。

教官たちも、低学年のうちは初歩的な授業から始めてくれるので、最初からがっつり専門の勉強をする訳ではありません。何も知らないまま入学しても安心です。
 
 

併願できるかも

 
一般的に、県立高校の入試というのは、全ての高校で同じ日に、同じ試験が行われます。
だから県立と県立を併願するということはできないですよね。県立と私立で出願するしかありません。
 
しかし、高専国立なのでそんなのには縛られません。
しかも、入試も2月と、普通に県立高校とずれています。だから、高専と県立を併願することができる場合があります。
 
しかし、これは県にもよるので必ずできる!という訳ではないようです。
 
私の場合、1月に高専の推薦入試を受け、だめなら2月の筆記試験を受け、高専がだめなら3月の県立や私立を受ける・・・というように、計画を立てていました。そんなこともできたんです。

また、高専同士は筆記試験が同じ日なので併願できませんが、場合によっては同じ学校の別の学科を第二希望にできることがあったり、別の学校の同じ学科と併願できたりと、高専内で、第一希望の学科がだめでも別の学科に行ける」という仕組みがあります。
 
例えば、うちの高専は、同じ学校の別の学科を第二希望・第三希望にし、第一希望のところへ行けなくてもほかの学科の合格基準に達していればそちらに合格できることがあります。
また、商船学科では、瀬戸内に3つ商船学科があるのですが、その3つの商船学科で第二希望を選ぶことができるらしいです。だから、第一希望の学校に行けなくても、別の瀬戸内にある商船学科の学校に行けるらしいです。なるほどと思いますよね。

そういう訳で、併願ができれば、県立高校を第一希望にして、もしだめだったときに高専に行く、っていう選択もできますよね。世界が広がります。
私立と併願したら学費が高いし、高専に行った方がいいですよね。
 
高専に行く気がなかったとしても、日程が違うので選択肢にだけでも入れることができる、素晴らしい仕組みです。
 
 
 
 
いかがでしたか?

皆さんも高専に行きたくなったのではないでしょうか?
 
高専だと内容が専門的だから一部のそういう勉強がしたい人しか行かない!ってイメージがあるかもしれませんが、さっきも書いたように、そんな人ばかりでは決してありません。ちょっとでもその学科に興味があればそれでいいんです。

そして、嬉しすぎる休みや規則など・・・。これは来ない理由がない!!行きたい学校があっても、高専を第二希望にしたっていいんです!
 
高専にこんなにメリットがたくさんあったなんて、今まで知らなかったですよね?実は知られざる魅力がたくさんあるんです!それを皆さんにお伝えできたら私は嬉しいです。
 
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