とある女性航海士の日常

新米の女性航海士です。高専や船のことなど書きます。コメントは悪意のないものは100%返信しますが乗船のため非常に遅いです笑(半年後くらいかも)

【高専あるある③世間とのギャップ】面白いヤツが学生会長!?

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これまで書いてきた、高専あるあるについての記事の第三弾です!

 以前の記事はこちら↓↓

towaru-jk.hatenablog.com

towaru-jk.hatenablog.com

あ、一応断っておきますが、私の高専をベースに書いているので他の高専にはあてはまらないこともあるかもしれません。

 

 それでは、お読みください!

 

 

 

 

赤点が高い


高専は、赤点が60点と普通に比べてとても高いです。最終的に6割の点数を取らなければ単位がもらえないということです。

しかし、実は私はこれを高いとあまり思ったことはありません。普通に授業を受けていればだいたい受かりますからね。
追認試験とかもありますし。逆に、普通の高校では35点とかって聞いて、そんなに低いんだ!ってびっくりしました。それくらいなら誰でも取れるんじゃ…?って思ったんです。(※個人の意見です笑)

もちろん、高校と高専では合否の基準というのは違うと思うので、一概に点数でどうとは言えないでしょう。高校はどうなのか知りませんが、高専では態度とか内申点が全く関係なく、点数と課題だけで単位がもらえるか決まります。点数が取れてれば態度も出席率も関係ありません。
だから、こういう意味で非常に大学寄りです。授業の3分の1以上欠席すると単位がもらえないという決まりはありますが、だとしても大変ゆるいです。
 
あ、ちなみに、この欠席ですが、怪我や病気になったときのために、むやみに消費しないことを先輩はおすすめします(笑)

普通の科目は、テストの点数が6〜7割、課題レポートが3割程度で最終評価をします。
つまり、赤点は60点ですが、課題を全部出せばテストは60点なくても合格できるかもしれないということです。逆に、テストで60点以上でもレポートを全く出さなければ単位はもらえないかもしれません。高専はこの点では非常にシビアですので、トータルして6割に満たない人は容赦なく落とされます。
このため高専では留年が非常に多く、留年は普通のことです。

しかし、私はテストの点だって半分ちょい取ればいいだけですので別に高いとは感じないです。実際、高専には留年も多いですがちゃんと進級している人も多いです。

けど、留年した人でもあまり肩身が狭くないというのは、いいことですよね。

また、留年の壁は大きいですが、5年生まで進級できればあとはもう、就職と進学はパッパと決まります。何しろ高専就職率が100%ですからね!
 
 

教官の話を聞かない


高専は、何しろ校風がゆるすぎるので、教官が話をしていても誰も話を聞きません。常にざわざわしていて、静かになることがありません。
 
特に、全体集会の校長先生のお話なんてそうです。ああいうのっていつも決まりきったような話しかないじゃないですか?しかも記憶に残らないし。(口悪いなー…)

だから、そんなときはみんなおしゃべりしていて全然話を聞きません。教官の声をBGMに、みんなおしゃべりしています。教官が一人で空気に向かってしゃべっているような感じです。
私は最初の頃、びっくりしました。中学校では先生が話しているときにしゃべるとかありえなかったですからね。
あ、もちろん一部の優秀な人はちゃんと聞いているのでしょう。私は会ったことないですが。

まあ、これは私の高専だけかもしれないので、ほかの高専の皆さん、真面目にやっていたらごめんなさい!
 
 

3年生でも低学年


普通の高校とか中学って言うと、1年生は先輩たちに従う、2年生は中堅で割と自由、3年生になると学校のトップで一番牛耳れるって感じですよね?
 
ところが、高専は5年制なのでこの法則が適用されません。高学年とみなされるのは、4年生からなのです。
 
3年生まではまだ制服ですし、低学年あるいは中堅学年とみなされます。3年生になってもまだ先輩がいるんです。全然学校をまとめるような立場じゃありません。

そういう意味で、高専はなかなか上の立場になることができません。すごく時間がかかります。しかし、ひとたび高学年になると、年の離れた後輩たちがたくさんできます。

3年生でも低学年だなんて、3年生が取り仕切っている普通の高校からするとちょっと意外ですよね?
 
 

面白いヤツが学生会長


普通の会長選挙って、「僕はこの学校をこう変えていきます!」みたいなことを言って真面目にPRするじゃないですか?
 
高専は違います。

もちろん、自分の抱負を述べるところは変わらないのですが、高専ではもう本当にふざけるんです。

私のひとつ上の代なのですが、こんなことがありました。
 
その年は3人の立候補者がいました。
 
選挙の演説で、一人は普通に真面目に話をしました。
 
次の一人は応援演説の人と一緒に漫才を披露して演説しました。教官をネタにして漫才と劇みたいなものをして、学生たちを笑わせていました(肝心の公約は忘れましたが笑)。
 
最後の一人は、「学生会長が変わると赤点が変わるなんてことはなく、授業時間が変わるなんてこともない。それなら学生会長はとりあえず面白いやつに入れればいいのだ」「学生たちが悩みを相談できるような学校にするから、彼女が欲しいとか何でも悩みがあれば僕のところに来てくれ」という演説をしました。
 
結果、僅差でしたが、三番目の人が学生会長になりました。嘘みたいですよね!

こんな感じで、高専はとりあえず面白ければ学生会長になれるようです。
 
教官も黙認というか、別に止めることもなく普通に流しています。これが高専の雰囲気であり、文化ですからね。高専ってちょっといろいろ頭がおかしい面があります(笑)

選挙に立候補した私のクラスメイトも、教官から「高専の選挙なんて面白いこと言っときゃ通るんだからがんばれよ」と言われていました(笑)
 
 

オタクが多い


これは、どこの高専でも変わらないと思います。

高専は、ほとんどが機械系、物質系、そういう工業的な部類にまとめられる学科なんです。
それで、アニメとか漫画が好きな人が多いです。
 
パソコンとかを使う授業が多いからでしょうか。みんなゲームとかしてます。
 
しかし、私のキャンパスはその点、一風変わっています。実は、私の高専は我々商船学科があったり、文系の学科があったりと、大変異色を放つ高専です。工業系の学科が集まった高専ならいっぱいありますが、こんな高専、全国にうちくらいしかないでしょう。
 
そこで、例とは違い、うちの高専はあまりオタク感がありません。特に我々商船学科、そして文系の学科ではみんな普通の高校生のような感じで、オタク感がほとんどありません。(もちろんアニメとか好きな人は好きです)
 
うちの高専でオタクが多い学科は唯一の理系、電子の学科だけです。その学科の友達に聞いてみると、クラスの9割方オタクで教室ではみんなアニメの話ばかりだ言っていました。
電子の学科だけ、授業でパソコンを使ったりするために、教室の上から大量のコンセントが下がっているんです。その教室だけ樹木みたいにコードが天井からたくさん降りてきています。筋金入りですよねー!

普通の高専であれば、全ての学科がこうなんです。だから学校全体がオタクの学校、みたいな感じです。というわけで、アニメとか大好きな人は高専に入れば話の合う人が必ず見つかりますよ!

余談ですが、オタクの人って、話し方に特徴がありますよね。うまく言えないんですけど、ちょっとキャラ作りした話し方をする人がいるんです。「〜〜説」みたいに回りくどい言い方をしたり、「えっ、ちょっ、まっ!」みたいな、アニメに出てくるキャラのような話し方をしたりする人がいます。
ちょっと中二病入ってるのかな、と思う程、自分に酔っている話し方とか、普段は全然しゃべらないのに仲のいい人だけで集まると豹変したようにはしゃいでベラベラしゃべったりとかですかね。普段と、アニメとかで興奮しているときのテンションが違いすぎてびっくりします。
実は私は商船学科生たちのハキハキした話し方が好きなので、そういうオタクっぽい話し方は少し苦手です…。

あ、もちろん全員というわけではなく、電子の学科の人でも普通楽しくにコミュニケーションとれる人はいます。

それから、オタクの人が多いからか、学校の雰囲気が緩いからか、スポーツも勉強もあまり評価されません。
 
普通の学校だと、部活とかでいい成績を出したら名前を張り出されたり、みんなに褒められたり賞賛の眼差しで見られます。
私の中学生時代は運動部が学校を牛耳っており、リーダーシップをとっていました。多分どこも、いわゆるスクールカーストで上位に来るのは運動部だと思います。
 
しかし、高専では誰かがスポーツの大会で賞を取っていようが好成績を残そうが周りは「フーン」って感じです。オタクが多いことにも加えて高専生は自分の興味がないことには無頓着なことが多いのでこういう傾向があるのかもしれません。
 
そもそもスクールカーストの概念以前に、みんながめいめい好きな方向へ突っ走ってますからね。

ただ、そもそも高専という環境では全員、専門的な科目を勉強しているという意味では、みんな自分の学科のオタクだと言えるのかもかもしれませんね。
 
 

文化祭で女装をする


これは、高専あるあるだと時々言われることがありますが、それは少し驚きでした。
 
だって、文化祭で女装なんて普通でしょ!
どこの学校でもありません?
 
え、逆に、普通の高校って、文化祭で男子が女装して女装コンテストとか、女装した人が普通にそのへんを歩いてるってないんですか?
行ったことがないのでわかりませんがないのなら驚きです。文化祭ともなれば、みんなはっちゃけて女装くらいするでしょう。それが当たり前の文化祭だと思ってました。高専だけなんてことはないと思います。

しかし、実際はどうなんでしょうね。普通の高校では女装する人がいないんでしょうか。
 
個人的には、文化祭だし当たり前かなと思っていたので女装する人がいないという概念がありませんでした。珍しいものなんですかね?
女装男子がいないのが普通の高校の文化祭風景だと言うのなら、すみません、私、自分を標準的な学生だと思っていたのですが、5年間で完全に高専カラーに染まってますね(笑)

私の高専では、女装コンテストに出場する男子たちは優勝に向けてカツラやスカートは当たり前、いろんな格好をしています。
女子から制服を借りる人もいるし、和装をする人もいます。あとは、コスプレをする人も文化祭になるとよく見ますね。
 
だから、私の感覚からすると文化祭で女装コンテストは当たり前女装男子がいたるところで模擬店の販売をしています。みんなノリノリです。
 
 
 
 
 
では、高専あるある第3弾でした!高専生の皆さん、共通する部分はありましたか?
記事にも書いたように、商船学科のある私の高専は普通の工業系オンリーの高専とは雰囲気が異なっています。一般の高専の感覚には寄り添えない面もあるかもしれませんが、どうだったでしょうか。
 
そして、高専についてご存じない方、高専はこういうところっていうのをなんとなく想像していただけたでしょうか?なんか、書けば書くほどおかしなところを暴露してる気がしますが…(笑)
 
今後、時間があれば第4弾まで書こうと思います。
 
では、お読みいただきありがとうございました!