とある女性航海士の日常

新米の女性航海士です。高専や船のことなど書きます。コメントは悪意のないものは100%返信しますが乗船のため非常に遅いです笑(半年後くらいかも)

【寮の初日】高専女子寮に初めて入寮した思い出

誰にでも初めてのことはあるように、最高学年では寮の一部となり悠々自適の生活を送っていた私にも寮に初めて入った「入寮」の日があったのです。

今となっては懐かしいですが、当時は入学と入寮が一緒で、学校も住むところも新しくなるタイミングだったのですごく大変でした。しかもまだ高校に上がったばかりの年で親元を離れて寮生活をするのですから!それこそ一大行事ですよね。

 

あれは私がまだピチピチの高専1年生、15歳だった頃のことです。

 

入寮

私の家は高専の隣の県だったので早朝に母と車で家を出ました。布団など引っ越しに必要ないろいろな荷物は前日までに積み込んでありました。


私は長女なんですが、早朝にも関わらずその日は下の子たちはもう起きていました。そして、「お姉ちゃん寮生活頑張ってね」って子どもの手で頑張って作ったミサンガを何本か束にしてくれたんです。ムネアツですよね〜。

寮では部屋にポスターを貼るなどして自分で好きなようにコーディネートしてる人たちがいましたが、私はそのミサンガを寮の壁に飾りました。

 

私の学校へは実家から高速で3時間弱で行ける距離でした。

寮についたら4年生のスーツを着た年上のお姉さんたちが統括し、2年生の先輩たちが部屋まで案内してくれました。これは毎年恒例で、近年では見ても「あ〜、また不安そうな1年生が入寮して来てるわ…」としか思わないんですが、やっぱり初めての入寮って不安なんですよね。当時の私も緊張していました。


荷物はたくさんありましたが、2年生の先輩たちがみんなで部屋へ運んでくれました。そして、相部屋の先輩だけが残って少しおしゃべりをしました。部活の話を聞いたりとか、そんな他愛もないお話をしていて、そのうち相部屋の同級生もやって来ました。私の部屋は3人部屋で、1年生2人と2年生1人でした。


それから、実はその日は入学式でもあったので制服に着替えました。一日が目まぐるしすぎますよね…。

学校に来ないと制服を受け取れなかったので初めて自分の制服に袖を通しました。(採寸は合格した後の入学者説明会とかいうときに済ませていました)

余談ですがうちの高専の制服のデザインはめちゃめちゃかわいくて私はとても気に入りました。


それから同級生の子と自己紹介をしました。とは言っても2人ともまだ子どもでもじもじしてまともに初対面の人と話せなかったのでほとんど親同士のあいさつのようなものでしたが。

あちらのお母さんが「うちの子わがままなんですよ〜」とか言ってうちの母が「うちもですから」とか言ってたのを覚えてます。彼女は国際ビジネス学科で私とは違う学科だったのですが5年生になってもとても仲良くさせてもらいました。

 

あと、場所決めをしました。2人で自分の場所を決めてベットを動かしました。

1年生の頃は本当にスペースが狭く、二段ベッドの上段と机とクローゼットは1人ひとつありましたがそれを除いたらもう、辛うじて洗濯物を畳めるスペースがあるくらいでした。

寮内は全て土足だったので自分でカーペットとか持って来るのだと後で知りました。その後小さい何枚かのタイルをパズルのように組み合わせるタイプの敷物を使うようになりました。

 

入学式

後は少し身の回りの整理をして、広い談話室に呼ばれて4年生の先輩たちのお話を聞きました。その時思ったのはみんな「電子情報工学科の〇〇です」と自分の学科から自己紹介するんだってことでした。今では違和感を感じなくなっていますがこれは高専ならではですよね。


その時は「先輩にあいさつする」とか「ご飯の時間」とか「洗濯機の使い方」みたいな寮の決まりについてお話を聞いた気がします。もう、いっぱいいっぱいですよね(笑)

で、普通はその後みんなと保護者とお昼ご飯を食べに行くという流れだったんですが、私はその日入学式の新入生代表挨拶というやつをやらなければならず(!)、みんなより一足先にご飯を食べて入学式会場へ向かいました。

県内でもトップレベルの大きさのホールを借りて入学式をやるんですよね。普通は自分の学校の体育館とかでやるもんなんでしょうが、うちの高専キャンパスが2つあるのでみんなで一斉にやるために別のホールを借りるんです。人数も多くなっちゃいますからね。

 

お昼ご飯は赤飯と唐揚げでした。入寮の日はお家の方にいいところを見せたいのか、毎年このメニューなんです。まぁそれで一足早く着いて挨拶のリハーサルをし、入学式を終えて帰りはバスでみんなと寮に帰って来ました。

その頃は夕方で母はもう置き手紙を残して帰っており、後は唯一慰め合えるルームメイトの同級生と2人でびくびくしていました。あ、ちなみに「ルームメイト」ってかっこいいですよね!寮生だけにわかる絆です!私はよく通学生の前でかっこつけて言ってました。3年生以降は1人部屋なんでできませんが。

 

入浴

それからまた先輩に談話室に集められました。今度はお風呂の話でした。お風呂とシャワーと選べて、自分のシャンプーセットを持って好きな方に行って「失礼します」と言って入るのだと先輩に教わりました。

私はお風呂を選んで、体を洗ったあと浴槽にも入っていいと言われたんですが、みんな緊張して湯船にはほとんどつからずに上がりました。それから食堂に一緒に行き、今度こそみんなと一緒に晩ごはんを食べました。

 

歓迎パーティー

夜になったらさらに今度はいっこ上、2年生の先輩たちに談話室に集められましたが、今度は事務連絡ではなく私たち新入寮生の歓迎パーティーでした。みんなで自己紹介した後にお菓子を食べて先輩と交流しました。これは毎年恒例で、私たちも2年生になったら自腹でお菓子を持ち寄り1年生を歓迎しました。


あとは夜10時になると点検があり、放送がかかったら靴を履いて廊下に並ぶと先輩に教わりました。

 

ここまでが私が初めて入寮した日の一日です。入寮と入学式が同時で引っ越しもあったので本当に忙しい一日でした。でもついでなので続きも少し書きます。

 

翌朝

翌朝は6時半からラジオ体操がありました。朝点検は7時半なんですがこれは1,2年生の義務みたいなもんなんです。


7時半、朝点検が終わったら掃除のやり方を教わりました。公共場所を手分けして掃除する時間です。先輩に担当場所の見方や自分の担当場所、掃除方法を教わりました。

 

その後はご飯ですが、先輩にどうしたのか聞くと先輩からもう行ってきたと言われました。1年生だけ朝ご飯が8時からなのでそれまでご飯に行けないんですよね。

だからとりあえず制服に着替えて8時になったらルームメイトと食堂まで行きました。

 

どこに座ったらいいかわからなかったので2人で適当に空いてる席に座りました。そしたら先輩に「ごめんね〜、1年生の席はあそこなんだよ」と言われ、またひとつ寮のことを知りました。そう、座る場所は学年・男女で分かれてるんです。

 

その後、学校に行ってまた新入生歓迎がありホームルームで学校の説明をされ…みたいな感じで続いて行くんですがとりあえずここまでにしておきます。

 

 

新しい環境に入り、生活やルールが全く変わり20歳の先輩もいるのですから慣れるまではもちろんとても大変で、毎日生きることに必死でした。でも1ヶ月もすればもう学校にも慣れますし、今では寮生活が楽しすぎて寮から卒業したくないくらいです!

 

という訳で、私が寮に入ったその日のお話でした。初めてのことって不安でよく覚えているものですよね。まだ15歳なのに親もいないしすごく環境が変わって大変でしたが、同時に若かったんだなぁって実感しました。

 

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