とある女性航海士の日常

新米の女性航海士です。高専や船のことなど書きます。コメントは悪意のないものは100%返信しますが乗船のため非常に遅いです笑(半年後くらいかも)

【元実習生が語る】実習に持っていくべき物とは?

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私が今回実習した青雲丸

乗船実習が終わってから初めての記事更新です!今回の実習についてはまた改めて記事を描こうと思います。

 

私たち商船学科では、合計で一年間3回の乗船実習が行われます。海技教育機構というところの船に集まって実習をするのです。

 

私自身、既に三隻目の船に乗り終えて高専の実習を完全に満了したところです。期間はコロナの影響で一年から9ヶ月に縮みましたが…。

 

実習に行ったら、なかなか船から降りられず、不便だと思っても物を手に入れることが困難です。しかも船という特殊な環境で、何を持って行ったらいいか困りますよね?

私もそうでしたが、先輩に聞いたりして情報を集めると思います。この記事では、そんな、練習船実習で持って行った方がいいものを、実習を終えた経験者の私の視点から解説します。


あ、当然ですが、予めJMETSから指定された物は含まれていません。実習のしおりにあるものは、皆さんそれを見て準備してくださいね。ここでは、あくまで、プラスアルファで持って行くべきものを紹介しています。

 

 

お茶パック


練習船では、食事のときでも毎回お茶が支給される訳ではありません。ご飯だけ出されて、飲み物は支給されないのです。飲み物がないと、食事はなかなか進まないし水分不足にもなりますよね。


船にある飲み水は給水器だけで、自分で水をくむしかないのです。だから、食事のときは自分で水筒などに入れた水を持って行きます。

しかし、何ヶ月もの実習中ただ水だけでは味気ないと思うので、お茶があった方がいいと思います。

 

自分は全然水だけでいいって人は別にいいんですよ?

水だけでなくお茶を飲みたい人はペットボトルなどを何本も持っていくのは荷物にもなりますし現実的ではありません。

 

そこで、私も含めて多くの実習生が利用しているのがお茶パックです。粉を入れて簡単にお茶が作れる、あれですね。

荷物にもなりませんし、実習に慣れてきたらみんな持ってきていました。水筒にくんだ水にお茶を作って、食事のときに飲むことができます。

 

私は最初の半年は水だけで過ごしたんですけど、正直水とお茶では全然違いました。やっぱりお茶パックで手軽にお茶が飲めるといいと思います。水出しとかならなおいいかもしれませんね。


ちなみに、水の他に氷とお湯もあります。お湯はカップ麺とか作る人がよく使ってますね。


練習船では飲み物は水以外ほとんど支給されないので覚えておいてください。

 

水筒・コップ


今書いたように、練習船では食事のときの飲み物は自分で用意することになります。

給水器で自分でくむ以外はほとんど食事で出されることはありません。そこで、飲み物を入れておけるような入れ物が必要になります。

 

まず、水筒は、大量に入るので作り置きをしておきたいときや暑いときなどに活用できます。別に水筒でなくても捨てて帰れるペットボトルなんかでもいいと思います。

私はペットボトルを水筒にしていて、お茶を作って食事のときもいつも持っていっていました。


コップは、ちょっとしたものを飲みたいときとか、友達と飲み物をシェアしたいときなどに使います。正直、なくてもなんとかなるとは思います。でも、私は友達が粉のドリンクを持ってきていてわけてくれたので持っていってよかったですね。

耐熱で丈夫なのものをおすすめします。タンブラーなどを使っている人もいました。

 

マイ箸・スプーン


航海中は、夜食といって、軽食が毎晩支給されます。おにぎりパンのこともありますが、カップラーメンなどが特によく出されます。そのときのために、自分のお箸などを持っていってもいいと思います。

一応、共用のお箸はあるのですが、衛生面などで気になる人はあってもいいでしょう。

 

野菜ジュース


練習船の食事は、ご飯は好きな量よそえますし、お肉や魚はガッツリ出るのですが、どうしてなかなか野菜は少ないです。プレートの脇の方に気持ち程度に乗せられているだけです。

これはおそらく、タンパク質は最悪、海から摂ったりできますが、野菜は新鮮なまま保存するのが困難なためだと思われます。


しかし、それだとどうしても栄養が偏って体調が悪くなってしまいます。実際、私は実習中にビタミン不足で体調を崩してしまいました。

だから、野菜の代わりになるようなジュースなど、ビタミン補給できるものを持っていった方がいいです。好き嫌いの問題ではなく、自分の具合と体を守るための手段だと思ってください。

もちろん、生きていけないほど野菜が出ないということはないですが、私は食生活で明らかに体調は変化しました。野菜ジュースとか、あるいはビタミン剤などでも持っていくといいと思います。


どの程度補給できるかはわかりませんが、フルグラとかはいいかもです。私の友達はグラノーラを持ってきてましたし、栄養補給のほかにも軽食として食べられるのでいいかもしれませんね。

 

イヤホン


実習中は、相部屋が基本です。携帯で音楽を再生したり、動画を観たりすることもあると思います。

その際、ルームメイトの迷惑にならないようにイヤホンなどを使用しましょう。班により行動時間が違うので休んでいる人もいます。お互いに気を配ることには十分に注意しましょう。

たまに人の部屋に来て大音量で音楽を聴いたりする人がいますが、私に言わせれば理解不能です。このような行為は絶対にやめましょう。自分がされたらどう思うか考えてください。


実習中は普段と生活習慣が大きく変わります。音楽を聴くことにより、良い気分転換になるので精神的に追い詰められる前にぜひ好きな音楽や動画で自分の時間を満喫しましょうね。

 

消臭スプレー


リセッシュ、ファブリーズといった、あの、服にスプレーするやつです!


実習では作業することや汗をかくことが多く、よく服が汚れます。船で操船もしますし、出入港作業もするわけですから。

 

しかし、そう毎日洗濯ができるわけではありません。当直に入ると生活する時間が不規則で、深夜の当直もあります。洗濯の時間を確保することがなかなか難しいです。

また、清水は船内で貴重ですので、特に遠洋航海に行くときは洗濯機の使用が制限されます。2日に一回が洗濯日、などです。

 

そうなると、汗をかいたときなどに必ず洗濯できないことがあります。だから、簡単にスプレーして除菌や消臭ができるものがあるといいのです。

 

その他、例えば帽子やボンク(ベッドのこと)などにもスプレーすることもできます。

船内の生活は陸上と違って、いつも時間を自分で管理できるわけではありません。作業服などを連続して着るときは、ちょっとスプレーできるものがあるといいですね。

 

また、基本的に練習船は暑く、汗もかくので作業服の中に着る半袖のシャツも多めにあると着回せると思います。

 

梅干し・ゼリー飲料・ミント


これらは全部、船酔いをしたときのためのです。

 

私たち実習生は、実船経験がほとんどないまま練習船に乗るのであまり慣れていません。また、海技教育機構練習船は学校の練習船と大きさや形も全然違います。それでも航海は予定通り行われるので、多くの人が船酔いします。


まず、梅干しには船酔いを防ぐ効果があると言われています。一応、酔い止めの薬というものは市販で存在します。しかし、何ヶ月も航海を行い、将来も船に就職するのであれば、船酔いするたびに薬で抑えるのは現実的ではありません。

商船学科生は、慣れるしかないのです。だから、少しでも船酔いを和らげるために梅干し、あるいはほかの船酔いに良さそうなものを持って行くといいでしょう。

もちろん、梅干しに明らかな効果があるのかははっきりしていません。ただ、ベテランの甲板員の方が梅干しは船酔いに効くと言っていたので紹介しておきます。

 

ちなみに、酔い止めを飲むことは実習生用語でドーピングと言います(笑)


ゼリー飲料、こんにゃくゼリーとかウィダーのようなものですが、これは船酔いをした後のためです。船酔いすると、食事がほとんど食べられなくなります。

 

しかし、食事をしないと体は動かないし、栄養バランスも心配です。だから、飲みやすいゼリーだけでもお腹に入れようということなのです。せめてそういう食べやすいものだけでも摂りましょう。

 

ただ、ゼリーはあくまでも何かを食べるためなので、ご飯をちゃんと食べられるならそれに越したことはありません。

ゼリーなら船酔いしてなくてもおいしく食べられますしどちらにしろ持っているといいですね!


ミントも、船酔いを和らげる効果があると言われています。船酔いしているときにガムとか、ミンティアとかを口に入れたら喉がスーッとして船酔いが緩和されるそうです。

だから、船酔いが心配な人はそういうのを口に含んでみてもいいかもしれませんね。私はあまり食べたことがないのでどれほど効果があるのかはわからないですが、周りはけっこう効くと言っていました。


これらは全て、船酔いを完全に抑えるというものではなく、少し効果がある程度ですが、船酔いしても航海中は逃げ出せないので、自分なりに防護をしておくといいですね。

船酔いは最初はつらいですが、三隻目になったら私たちもさすがに慣れてきました(笑)

みんな船酔いはするので安心してくださいね。

 

トランプ


これはまあ、要するに、暇つぶしってことです!(笑)


実習は、慣れてくると空いている時間も多くなります。サイクルが決まってきて、船酔いもしておらず、電波もつながらず、テレビも見られない…という状況だと、実習以外の時間が割とできてくるのですね。


そういったとき、何かやるものがあるといいと思います。

特に、遠洋航海なんて出入港がないので当直以外は比較的時間があります(だから船で映画を毎晩上映してくれるんです!)

 

トランプを例に書きましたが、トランプが一番スタンダードということです。電波がつながらなくてもできるし、誰でもルール知ってるし、面白いのでぜひ持って行くといいです。持ってる人から軽く争奪戦みたいになりました(笑)

船にもあることはあるんですけど、だいたいカードが不足したりしてます。


そのほか、私の周りの人が空き時間にやっているのは、映画を保存してオフラインで観る、海技士や自分のしたい勉強、持ってきたプレステ、読書、甲板でギターの弾き語りなどですね。(船にも図書室といって、ちょっとした読み物のある部屋があります)

 

私であれば、こうやってブログの記事を書くことでしょうか。え、ちゃんとやってるかって?それは聞かないお約束です(笑)

 

なわとび


練習船では、自由に運動できる時間というのがあります。多くの人が夕方に甲板に出て運動をしています。ランニングもできますし、ダンスや筋トレをする人もいます。めいめい好きなことをしています。


そんな中、おすすめな運動法がなわとびです!

 

まず、なわとびは荷物に入れるときに簡単に持って行けます。

 

それから、使うときにスペースをとりません。ランニング等であれば船内の狭い甲板をぐるぐる走らなければいけませんが、一つのスポットに留まって運動することができます。船という特性において、これはかなり向いていると言えます。

 

そして、しっかり運動できるということ。通常、やり方にもよりますが、一箇所での筋トレよりもランニングや広い場所の運動の方がトレーニングになります。船のように運動器具が限られている場合は特にです。

でも、なわとびはジャンプするので、走るレベルのいい運動になりますし、二重跳びなどやり方を工夫すれば効果も高まります。

走ったりなど、あまりガッツリ運動したくない女性にもなわとびいいですよね。


私の実習では持ってきている人や買っている人がいて頭いいなーと思いました。

 

キャスターつきのカバン(帆船)


これは、帆船だけなのですが、船にスーツケースを持ち込むことができません日本丸のような帆船はスペースが狭いため、持ち込めるのは布のカバンだけなのです。

 

だから、なるべく大きい布のカバンを用意する必要があります。しかし、私もそうだったのですが、そのカバンを持って乗下船するのは、重すぎます。

私は数カ月分入っている荷物が重すぎてバス停から日本丸までの短い距離の間に何度もカバンを落としました(笑)

 

だから、布のカバンにキャスター(タイヤ)がついているものがおすすめです。転がせると運ぶときに全然違いますね。

 

ちなみに、帰るときは船に宅配会社の人が来てくれて、荷物の輸送をしてくれました。

練習船専用に荷物回収に来てくれるんです!サービスですよねー。だから、下船のときは最後に使う荷物だけ残して全部家に送って少ない荷物で帰れます。しかも、値段も重さ関係なく一律千円とかで、大変オトクな計らいでした。


繰り返しますが、汽船にはスーツケースを入れる部屋があるので畳めるカバンでなきゃいけないのは帆船だけです。

 

消耗品の詰め替え用

詰め替え用のパックのイラスト
これは、持ってくるべきというよりは、工夫というかアドバイスなのですが…。


シャンプーや洗剤なども、当然船に持ってくる必要があります。だけど、あの、よく売られているプッシュ式のシャンプーケースだと、かさ張りますし、運ぶ途中で押されて出ないかも心配ですよね。

だから、私のおすすめは、詰め替え用のプラスチックの袋を持っていくことです。(もちろんフタをキャップで閉められるタイプ)

 

それなら大きさも内容量に合わせてぺったんこになるので運びやすいですし、なくなったらそのまま捨てて帰れるのでいいですよね。実際にそうやっている同級生がいて、なるほどと思ったんですよ!

シャンプーなど、プッシュ式のものを持ってきていたらそれだけで荷物ですからね。数カ月分となると量もある程度必要で…。だから、工夫が必要ですね。


それから、消耗品関係のものは多めに持っていった方がいいです。乗船すると、なかなかすぐには降りられないのです。

 

特に、遠洋航海に行く場合は半月とか一月とか、全く陸も見えない中で航海することもあるんです。だから、不足のないように準備しましょう。

 

あ、2年生の最初の一ヶ月実習のときは、本当に長くても10日置きとかで降りられてそこで買い物ができるんで全く消耗品の心配はいらないと思います。五ヶ月と半年の実習の際は気をつけましょう。


まあでも、最悪、友達とかから借りればいいと思うので、何とかはなります。友達がいればですが。

 

手袋


これは、冬期(10月〜3月)の実習限定です。

 

実習が始まると、天候がどんなであっても当直に入らなければなりません。真冬の、深夜の当直は大変寒く、つらいものになります。

上にはもちろんジャンパーなどの防寒着を着て、防寒対策をちゃんとしてから当直に入ります。それでも外のウイングに出て見張りをする場合もあります。指先とかもう凍えそうです。そんなときに手袋があると少しは楽になります。

作業用の軍手も持ち物にあるんですが、汚れるし暖かくなる効果はないので軍手を当直で使う人はいません。百均のとかで良いので手袋があると寒さも変わってきます。


寒くても、ここでできるのは手袋だけなんですよー。耳を覆うものは見張り中に外部の音が聞こえなくなるから禁止ですし、ネックウォーマーも、理由は忘れましたが服装の観点(?)とかからあまりよろしくなかった気がします。

とにかく、手袋は寒いときにあると助かります。


ただ、6年生の最後の実習では必要ないです。こっちはもろに夏期なので…。

 

マスキングテープ


男子がどうしているのかは詳しく知らないのですが、マスキングテープを使うのは私たち女子がメインかもしれません。


どうやって使うのかというと、食事のときにプリンやアイスなどのデザートが時々配られるのですが、基本はそこに名前を書くときですね。一班に一つ冷蔵庫があるので、もらったときに食べずに後に残しておく人が多いです。

でも、みんな同じものを支給されているわけですからどれが自分のかわからなくなるんですよねー。自分のを区別するために自分のマスキングテープを貼り、わかるようにしているんです。

 

名前を書くとなると書けない素材もありますし、手間もかかりますがマスキングテープは一瞬で付けられて自分のとわかるので便利です。そういうデザートの支給は大変嬉しいものなので、楽しく食べられるといいですね。


その他、配られた書類とかを見える位置に貼るときなど、普通の用途にも使われていますね。

 

ぬいぐるみ


これも女子目線オンリーのものかもしれませんが…(笑)


船内生活というのは、とても厳しいです。普段と違う生活で、どんなに明るい人であっても若干心を蝕まれます。そこで、何かしら心の癒やしになるものがあったらいいと思います。音楽を聴くことであってもそうですね。


最初は何とかなりますが、だんだん実習に疲れてきてしまいます。ある女子は決心して、五ヶ月の実習中にぬいぐるみを買いに行っていました。

その経験から、その後の半年の実習からは多くの女子が好きなぬいぐるみを持参してボンクに置いています。

 

たかがぬいぐるみと思うでしょうし、私も陸にいればそう言っているでしょうが、船の、ボンクの上が唯一自分のスペースという環境では本当にそういう自分を保てる物が大事なのです。その点では、かわいいぬいぐるみは格好のアイテムと言えるでしょう。

とはいえ、男子でぬいぐるみをわざわざ持ってこようという人は少ないと思いますし(私は全然持ってきてもいいと思いますが)ぬいぐるみが好みでない人もいるでしょうからぬいぐるみに限らず、何か実習の辛さから心をそらせる物があるといいですね。私はぬいぐるみがいたおかげで毎日を乗り越えられていました。

 

強い心


はい、これは言うまでもないですね!(笑)


しつこいようですが、船の生活というのは陸上と違い、大変厳しいものです。

船酔い、降りようとしても降りられない、相部屋、合わない同級生、何かと怒る教官、普段と違う生活、ストレスはたまる一方です。そんな中でも何とか楽しみを見つけてみんなやっているんです。

 

しかし、苦しみがそれらの楽しみを上回り、自分を追い込んでしまい、耐えられなくなることがままあります。そんなときはあまり思いつめないようにしましょう。

どんな実習であっても期間が修了すれば終わるのです。今はつらくても自分の将来のための準備期間です。こんなもんかと思って我慢できる気持ちを持つことが一番です。

 

しかし、実習は人生には関わりますが、命を懸けるほどではありません。命の危険を感じるくらいなら逃げる選択肢もあります。船内で何かトラブルがあったら教官が相談に乗ってくれるでしょう。

学生たちを預かる教官なので、精神的にいろいろある学生たちも見てきています。話を聞いてもらいましょう。

 

一方で、海技教育機構の教官の中でも理不尽な扱いをしてくる人がいます、残念ながら。

私たちが何か怒られるようなことをして厳しくされるのは当たり前です。ですが、それ以前に学生に当たってストレスのはけ口にしていたり、学生が反抗できないのをいいことに全く意味のないことを強要してきたりする教官がいるのです。実際に私も経験したことです。もちろん大半の教官はちゃんとしていると信じていますが…。

 

海技教育機構はこれだけの学生を抱えているにも関わらず、学校のように教員試験などはありません。つまり、教育に何の思い入れもなく、教える経験もないただの商船学校の人でも受けて受かれば入れるのです。学生に対して愛情も教える気持ちも何もないのであれば、学生はそういう扱いをされます。

普通に教官と接していれば、否が応でも学生は教官がどういう考えなのかくらいわかります。で、その人たちが上の立場になり、さらに学生に対して横暴に働くようになり、その下の人も倣う…という負のスパイラルが普通に起こります。

 

そういう、いわばパワハラのようなことをされるのであれば、相手が何と言おうと自分を責める必要はありません。実際に海技教育機構でそういう人に会いましたし。甲板員の方だって「あの士官はちょっとヤバすぎる」と言いつつも、立場が高すぎて誰も何も言えないという状況。学校の教官など、頼れる人に相談しましょう。

 

明らかにおかしいことをされているのであれば従う必要はないですし、我慢する必要もありません。「あなたが悪いんだから」というようなことを言われながらパワハラをされ、それが当たり前だと思いがちですが、それは違います。それをしっかり公にして何をされたかはっきり問題にしていいのです。

 

ちなみに、何がパワハラ体罰に当たるのかはネットなどでちゃんと出ています。

 

参考⤵

職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント


船なので、安全を守る観点から異なることもありますが、基本的には教育者が学生にしてはいけないことは陸上と同じです。私も当時は当たり前だと思っていましたが今客観的に見ると「これはいくら船乗りと言っても教育者としてやっていいことを超えているな」ということをされたことがあります。


また、直接海技教育機構の上の人に行く意見箱というものも船内にあります。私のときは士官に「なるべくここに入れないように。上に行って実習にも差し障るから私たちも君たちもお互いに都合が悪いだろ?」と言われましたが、つらかったら全然そこも利用してください。それに皆さんのお家の人だっています。


まあ、何が言いたいかというと、船の上だから生活面でつらいのは当たり前です。それは覚悟が必要です。しかし、それを超えて理不尽を受けるのであれば、それは皆さんが悪いわけではないし、いくらでも話を聞いてくれる味方がいるので一人で抱え込む必要はないということです。

もちろん、私も一経験者ですし、学生の皆さんの相談には全然乗るつもりです。皆さんの命を一番大事にしてください。

 

 

 

ということで、乗船実習に持っていった方がいいものについて書きました。

この記事が少しでもこれから船で実習をする方々の役にたてば嬉しいです。私も最初は持ち物とか全然わからなかったですが、未来のある皆さんは実習をぜひ頑張ってくださいね。


それから、これはあくまで私の思いつく物を書いたので、ほかにもご意見などあれば募集します!まだ何かあるという練習船経験者の方は教えてくださいね。

 

towaru-jk.hatenablog.com

 

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